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高尿酸血症とは?症状と原因を徹底解説!大事な4つのポイント!!

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。健康診断で高尿酸血症を指摘された。足の痛みで病院を受診したら痛風発作と指摘された方も多いのではないのでしょうか。今回は高尿酸血症の症状、診断、治療について糖尿病内科の目線からまとめてみました。このブログを読んで高尿酸血症についての理解を深めることができれば幸いです。

Hyperuricemia

はじめに

高尿酸血症とは、血液中の尿酸濃度が通常より高くなる状態を指します。尿酸は細胞の代謝過程で生成される物質で、通常は尿として体外に排出されますが、その生成が過剰であるか排出が不十分であると血中に蓄積し、高尿酸血症に至ります。この状態が持続すると、痛風や腎疾患などの健康問題を引き起こすリスクが高まります。

高尿酸血症の原因は多岐にわたりますが、主なものには遺伝的要因、食生活の乱れ、過度のアルコール摂取、肥満、高血圧糖尿病などがあります。これらのリスク要因が重なることで、尿酸の生成が促進されたり、尿酸の排出が妨げられたりすることがあります。

この章では、高尿酸血症の基本的な知識とその一般的な原因について解説しました。次の章では、高尿酸血症によく見られる症状に焦点を当てていきます。

高尿酸血症の主な症状自覚症状がなくても油断禁物

高尿酸血症が進行すると、いくつかの顕著な症状が現れることがあります。以下では、特に一般的な三つの症状について詳しく説明します。

  1. 痛風

痛風は高尿酸血症によって最もよく知られる症状の一つです。尿酸の結晶が関節に沈着することで炎症が起こり、激しい痛みが発生します。この痛みは通常、足の親指の基部に発生しやすいですが、膝、足首、手の関節にも影響を及ぼすことがあります。痛風の発作は突然始まり、しばしば夜間に最も激しくなります。

  1. 腎障害

尿酸が過剰に体内に蓄積されると、腎臓に負担をかけ、腎機能障害を引き起こす可能性があります。尿酸結晶が腎臓の組織に沈着することで、腎臓の機能が徐々に低下していくのです。これが進行すると、腎不全に至るリスクも高まります。

  1. 尿路結石

尿酸の濃度が高い状態が続くと、尿酸結石が形成されることがあります。これは尿路に結晶が形成され、尿の通り道を塞いだり、排尿時に痛みを伴うことがあります。尿路結石はしばしば尿の流れを妨げ、感染症のリスクを高めることもあります。

これらの症状は、高尿酸血症の進行を示す警告信号となり得ます。脳卒中や心筋梗塞を予防するためにも早期発見と適切な管理が重要であり、症状が現れた場合は医師の診察を受けることが勧められます。

高尿酸血症の診断方法

高尿酸血症の診断は主に血液検査によって行われます。ここでは、診断に使われる主な方法と、なぜこれらが重要なのかについて説明します。

  1. 血液検査

血液検査により、血中の尿酸濃度を測定します。尿酸値が7 mg/dL以上の場合、高尿酸血症と診断されることが一般的です。この検査は簡単に行うことができ、定期的な健康診断の一環として推奨されています。また、痛風やその他の症状が現れた場合にも、尿酸のレベルを確認するために行われます。高尿酸血症(痛風)とは

  1. 尿検査

尿検査もまた、体がどれだけの尿酸を排出しているかを測定するのに有効です。高尿酸血症の人々は、通常、尿中にも高い尿酸値を示します。この検査は、尿酸の排泄能力に問題があるかどうかを理解するのに役立ちます。

  1. 診断の重要性

高尿酸血症の早期発見と診断は、痛風や腎障害などの深刻な合併症を防ぐために極めて重要です。定期的な血液検査により、尿酸の値が増加しているかどうかを監視することが、健康を守るための重要な手段となります。

高尿酸血症の治療と予防

高尿酸血症の管理には、治療と予防の両方が重要です。ここでは、効果的な治療法と日常生活でできる予防策について詳しく見ていきます。

  1. 食生活の調整

尿酸値を下げるためには、食生活の見直しが必要です。特にプリン体が多く含まれる食品(レバー、アンチョビ、サーディンなど)の摂取を控えることが推奨されます。また、アルコール、特にビールやリキュールは尿酸値を上昇させるため、これらの摂取も控えめにすることが望ましいです。代わりに水分を多く摂ることで尿酸の排出を助けることができます。

  1. 薬物療法

症状が現れたり、尿酸値が特に高い場合には、医師の指導のもとで薬物療法を行うことがあります。痛風を抑えるための抗炎症薬や、尿酸の生成を抑える薬、尿酸の排出を促す薬が一般的に使用されます。これらの薬は適切な管理の下で使用することが重要です。

  1. 生活習慣の改善

定期的な運動は体重管理に役立ち、尿酸値の低下にも効果的です。しかし、過度の運動は逆効果になる場合があるため、適度な運動を心がけることが重要です。また、十分な睡眠とストレス管理も全体的な健康を維持し、高尿酸血症のリスクを低減するのに寄与します。

  1. 定期的な健康診断

定期的な健康診断を受けることで、尿酸値の変動を監視し、必要に応じて早期から治療を開始することができます。これにより、痛風や腎障害などの深刻な合併症の発生を未然に防ぐことが可能となります。

高尿酸血症は多くの人々が抱える問題であり、一人で対処する必要はありません。医師や栄養士、そして周囲のサポートを受けながら、健康なライフスタイルを送ることができます。また、情報を共有し、互いに助け合うことで、より良い健康状態を維持することが可能です。

今回はこの辺で、また次のブログでお会いしましょう

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