高血圧とは
高血圧とは安静時でも慢性的に血圧が通常より高い状態のこと。ですが、病院での血圧測定時に高い数値が出たというだけでは、高血圧症と断言できません。
繰り返し血圧を測定し、【収縮期血圧(最高血圧):140mmHg以上】または【拡張期血圧(最低血圧):90mmHg以上】である場合に、「高血圧症」と診断されます。
高血圧の危険性
血圧が上昇する要因となる病気がある場合に起こる高血圧。腎臓の動脈が狭窄している、内分泌ホルモンの異常(原発性アルドステロン症、褐色細胞腫)などが該当します。
この場合は、要因となる病気を治療することが、高血圧の治療として期待されます。
当クリニックでは原発性アルドステロン症の鑑別など、病態の評価を行った上で適切な治療をご提案します。
高血圧の治療
脂質異常症とは
脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が一定の基準よりも多い、または善玉コレステロールが基準よりも低い状態を指します。
血液中に余分な脂質が多くなると、動脈硬化を引き起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。
脂質異常症の原因
脂質異常症を引き起こす危険因子の多くは「生活習慣」。
特に食事と運動習慣が大きな影響を与えています。バターや生クリームのような動物性脂肪や揚げ物などのコレステロールが多い食事、脂質や糖分が多い食事は、脂質異常症に大きく関係してくるでしょう。
また、肝臓病、糖尿病、甲状腺機能低下症といった病気が、脂質異常症の原因となることも。中でも、家族性高コレステロール血症(ヘテロ型)は日本では高頻度に見られ、心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症リスクが非常に高いとされています。
糖尿病や心血管疾患の既往のある方は、脂質の血液検査の結果が正常範囲でも治療介入が必要な場合もあります。
なぜ治療の必要がある?
脂質異常症の治療
LDLコレステロールなどの脂質検査項目で異常が見られる場合、まずは生活習慣の見直しが重要です。
食事では中性脂肪やコレステロールが多いものを減らし、適度な運動を取り入れましょう。生活習慣改善が効果的でない場合は、薬物治療が必要となります。健康診断で脂質の異常が指摘されたら、早めの受診をおすすめします。
高尿酸結晶(痛風) とは
高尿酸血症とは、尿酸という物質が関節の中で結晶になることで、関節に強い痛みを引き起こす病気です。「痛風」としてもよく知られています。血中の尿酸値が7.0 mg/dLを超えた状態ですが、自覚症状が少なく、健康診断ではじめて発見されることも少なくありません。
日本人の男性20%、女性5%程の割合で存在すると報告されており、男性に多いのも特徴。遺伝的要因や食習慣の乱れ、過度な飲酒、運動不足などが原因となります、
高尿酸血症(痛風)の症状
よく知られているのが「痛風発作」と呼ばれるもの。尿酸値が上昇すると尿酸という物質が結晶化し、足の親指の付け根や関節に蓄積。炎症を引き起こして激しい痛みを引き起こします。
高尿酸血症は無症状である場合も多いですが、腎臓障害や心血管疾患のリスクを減らすためにも、治療による尿酸値の管理は必要です。
高尿酸血症の予防と治療には、まず「生活習慣の改善」が不可欠です。
尿酸値が高い状態が続くと、痛風発作を繰り返す原因となります。尿酸を増やさないためには、尿酸の元となるプリン体が多く含まれる食品(肉や魚の内臓など)やアルコールは控えましょう。ウイスキーや焼酎でも、尿酸値を上げる可能性があるためご注意を。