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ビールと痛風の関係って??プリン体の含有量と健康的な飲み方について徹底解説

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。夏はビールが美味しい季節ですね。皆さんは「ビールにはプリン体が多いので痛風になりやすい」、「ハイボールや焼酎の水割り、プリン体オフのビールなら痛風にならない」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実はそれは半分正解で半分は間違っています。今回はそんなビールとプリン体、痛風の関係について内科医の立場から解説してみようと思います。このブログを読んで痛風とビールの関係について詳しくなってくださいね。

はじめに

ビールは夏の楽しみの一つですが、その中に含まれるプリン体が気になる方も多いでしょう。プリン体は、尿酸を生成し、痛風や高尿酸血症の原因となる物質です。しかし、ビールだけが悪者ではなく、プリン体を多く含む食品や飲み過ぎが原因となることもあります。今回は、ビールとプリン体の関係について詳しく解説し、健康的なビールとの付き合い方を考えてみましょう。国産ビールの本場で楽しもう!個性豊かな実力派がずらり|グルメ|【公式】北海道の観光・旅行情報サイト HOKKAIDO LOVE!

プリン体とは?

プリン体は、細胞の核酸(DNAやRNA)を構成する成分であり、エネルギーの伝達にも関与しています。人体にとって重要な物質で、食事から摂取する他、体内でも生成されます。通常、食事から摂取するプリン体は全体の約20%に過ぎず、残りの80%は体内で生成されています。

なぜプリン体が問題になるのか?

プリン体が体内で分解されると尿酸が生成されます。通常の量であれば、尿酸は腎臓や腸を通じて排出されますが、過剰に摂取すると尿酸値が上昇し、高尿酸血症や痛風を引き起こすリスクが高まります。さらに、高尿酸血症は高血圧糖尿病、腎障害などの合併症を引き起こす可能性もあります。

ビールとプリン体の関係

ビールは他のアルコール飲料に比べてプリン体が多く含まれています。その理由は、ビールの主原料である大麦がプリン体を多く含むからです。特に地ビールや発泡酒は、原料や製造工程の違いにより、プリン体含有量に差があります。また、ビールにはアルコールも含まれており、アルコール自体が尿酸の生成を促進し、尿酸の排泄を妨げるため、尿酸値を上昇させる要因となります。

ビールを避ければ大丈夫?

「ビールを避ければ痛風にならない」という考えは誤解です。アルコールは、どの種類であっても尿酸値を上昇させる可能性があります。また、プリン体を多く含む食品(例:煮干し、レバー、干ししいたけなど)も痛風や高尿酸血症のリスクを高めます。したがって、ビールを避けるだけでは十分な対策とは言えません。

健康的なビールとの付き合い方

ビールを楽しむためには、適量を守ることが大切です。1日に500mlまでのビールなら、尿酸値への影響は比較的少ないとされています。さらに、ビールと一緒にナッツやチーズ、豆腐など、尿酸値を下げる食品を摂ることもおすすめです。飲む際は、水分補給を心がけ、ビールと水を交互に飲むことで、アルコールの影響を軽減できます。

まとめ

ビールは確かにプリン体を多く含む飲料ですが、適切に楽しめば、健康への影響を最小限に抑えることができます。プリン体について正しい知識を持ち、食生活全体のバランスを考えることが重要です。ビールを楽しむ際は、量を守り、他の食品やアルコール飲料とのバランスを意識することで、健康的な飲み方ができるでしょう。

今回はこの辺で。

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック 院長 小野渉

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