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結果にコミット!?糖尿病と糖質制限!!糖質制限レシピも紹介

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。糖尿病治療で糖質制限について聞いたことがある人、実践してる人も多いのではないでしょうか。実際体にいいのか悪いのか気になりますよね。今回はそんな糖質制限とその注意点について糖尿病内科医の目線からブログにまとめてみました。このブログを読んで糖質制限への理解が深まれば幸いです。

糖質制限が必要ないのは、どんな人? | ケトン食の名医が教える 糖質制限はやらなくていい | ダイヤモンド・オンライン

始めに

糖尿病は生活習慣病の一つであり、食事療法が治療の基本とされています。特に、糖質制限が近年、糖尿病の管理において注目されています。本ブログでは、2019年の糖尿病診療ガイドラインの食事療法の改訂ポイントを紹介し、糖質制限に関する現代の見解を探ります。

糖尿病診療ガイドライン2019の改訂点

2019年の糖尿病ガイドラインでは、食事療法に関する大きな変更がいくつかありました。これには、栄養素摂取比率の目標値や総エネルギー摂取量の目標値の削除、食事の摂り方に関する記載の追加が含まれます。これらの変更は、個々の患者に対して柔軟な対応を促すことを目的としています。

糖質制限とは?

糖質制限食は、炭水化物の摂取を制限し、代わりに脂質やたんぱく質の摂取を増やす食事方法です。これにより、血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病の管理を助けることができます。糖質制限は、特に2型糖尿病患者に有効であると考えられています。

さまざまなタイプの糖質制限

糖質制限ダイエットにはさまざまな種類が存在します。一日に摂取する炭水化物の量によって大きく二つのカテゴリーに分けられることが一般的です。具体的には、アトキンス・ダイエットのような厳しい糖質制限から、バーンスタイン・ダイエットのような緩やかな糖質制限まで幅広くあります。これらのダイエット方法は、どれも異なる健康目標や生活スタイルに適応するよう設計されています。

アトキンス・ダイエット

アトキンス・ダイエットは、ロバート・C・アトキンス博士によって開発された低炭水化物ダイエット法です。このダイエットは、特に初期段階での炭水化物の摂取を一日20〜40gに制限し、脂肪とタンパク質の摂取を増やすことに重点を置いています。その結果、体が炭水化物の代わりに脂肪をエネルギー源として使用するようになります(ケトーシス)。この方法は、急速な体重減少を促すと同時に、糖尿病のリスクを低減する可能性があるとされています。

バーンスタイン・ダイエット

一方、バーンスタイン・ダイエットは一日の炭水化物摂取量を130gまでと定めており、より緩やかな糖質制限を提唱しています。このアプローチは、比較的高い炭水化物の摂取を許容しつつも、血糖値の急激な上昇を避けることを目的としています。通常、食事の質にも重点を置き、全粒穀物や野菜などの複雑な炭水化物の摂取を推奨します。

スーパー糖質制限ダイエット

京都の高雄病院の理事長、江部康二医師が提唱するスーパー糖質制限ダイエットは、一日の糖質摂取量を非常に低く抑えることを特徴としています。食事ごとの糖質摂取量を20g以下、一日の総糖質摂取量を60g以下に制限し、主に糖尿病患者向けに推奨されています。この厳しい糖質制限により、インスリン抵抗性の改善や、血糖管理の向上が期待されます。

ライザップの糖質制限ダイエット

ライザップは、個々のニーズに合わせたカスタマイズ可能なトレーニングと食事計画を提供することで知られています。炭水化物の摂取を一日50g以下に制限することで、短期間での体重減少と体型変化を目指します。このダイエットプログラムは、明確な目標設定と継続的なサポートが特徴です。

各種の糖質制限の実際

糖質制限ダイエットを選ぶ際は、個々の健康状態、目標、そしてライフスタイルを考慮することが重要です。また、どのダイエット方法を選択するにせよ、栄養バランスの取れた食事と定期的な運動が必要です。医師や栄養士と相談し、個々に適した方法を見つけることが成功の鍵となります。現在日本糖尿病学会では150g以下の緩やかな糖質制限を推奨しています。個人的な意見ですが、あまりにも極端な糖質制限は大血管障害を起こす可能性もあり、何より継続が難しいので患者様には積極的にはお勧めしておりません。

糖質制限の利点と課題

糖質制限は血糖コントロールを改善する一方で、長期的な健康への影響や栄養バランスの問題が懸念されます。特に、脂質の質に注意が必要で、飽和脂肪酸の摂取を避け、多価不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸の摂取を増やすことが推奨されます。

日本における糖質制限の位置付け

日本では、糖質制限が糖尿病管理の一環として認識され始めていますが、まだ広くは受け入れられていません。これは、食文化や糖尿病に対する従来の治療アプローチが影響していると考えられます。しかし、糖質制限に関する科学的な研究や臨床データが増えてきており、その有効性が徐々に認められつつあります。

まとめ

糖尿病ガイドラインの最新の改訂は、食事療法における個々の対応の柔軟性を重視しています。糖質制限は、特定の患者にとって有効な選択肢であり得るものの、全ての糖尿病患者に適しているわけではありません。医療提供者は、患者一人ひとりの状況に応じて、最適な食事療法を提案する責任があります。糖質制限による糖尿病管理は、医療者と患者の協力によって最大の効果を発揮するでしょう。

<参考文献>日本糖尿病学会ホームページ・糖尿病診療ガイドライン 2019 

最後に当院の管理栄養士による糖質制限レシピを紹介しようと思います!!これらのレシピは、糖質が控えめで、日々の食事にバリエーションを加えるのに役立ちます。お試しくださいね!

  1. ズッキーニのラザニア

材料:

  • ズッキーニ 2本(薄切り)
  • 牛挽肉 300g
  • 玉ねぎ 1個(みじん切り)
  • にんにく 2片(みじん切り)
  • カッテージチーズ 200g
  • パルメザンチーズ 適量
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 塩、胡椒 各少々

作り方:

  1. ズッキーニを薄切りにし、塩を振って10分置く。水分が出たらキッチンペーパーで拭き取る。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくと玉ねぎを炒める。
  3. 挽肉を加えて炒め、塩と胡椒で味を調える。
  4. オーブン容器にズッキーニ、挽肉の順に層を作り、最上部にカッテージチーズとパルメザンチーズを散らす。
  5. 200℃に予熱したオーブンで25分焼く。
  1. カリフラワーのチャーハン風

材料:

  • カリフラワー 1個(みじん切りにしてライス状に)
  • 鶏胸肉 200g(小さく切る)
  • にんじん 小1本(みじん切り)
  • グリーンピース 50g
  • たまご 2個
  • 醤油 大さじ1
  • セサミオイル 大さじ1
  • 塩、胡椒 少々

作り方:

  1. カリフラワーをフードプロセッサーでライス状にする。
  2. フライパンにセサミオイルを熱し、鶏肉を炒める。
  3. にんじん、グリーンピースを加えて炒める。
  4. カリフラワーライスを加え、全体に火が通るように炒める。
  5. 塩、胡椒、醤油で味を調える。最後に生のたまごを割り入れ、よく混ぜ合わせる。

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