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肺炎球菌ワクチン:肺炎を予防できる大事なワクチン

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック院長、小野渉です。今回のブログでは、高齢者や基礎疾患を持つ方々に特に重要な肺炎球菌ワクチンについて解説します。

肺炎球菌とは

肺炎球菌は、特に高齢者や免疫力が低下している人々に肺炎を引き起こす主要な原因菌です。肺炎は、様々な菌が原因で起こりますが、日本では肺炎の多くがこの肺炎球菌によって引き起こされています。肺炎は深刻な疾患であり、2020年の統計によると、死因の第5位を占めています。

肺炎球菌ワクチンの重要性

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎を予防する最も効果的な手段の一つです。このワクチンは、特に重要な型の肺炎球菌に対する保護を提供し、肺炎球菌による肺炎だけでなく、それに伴う入院や死亡リスクを大幅に減少させます。実際、高齢者施設の入居者で見ると、ワクチン接種により肺炎発症率が64%減少し、全体的な死亡リスクも低下しています。

ワクチンの種類と接種スケジュール

現在、肺炎球菌ワクチンには主に23価のニューモバックスNPと、13価のプレベナーがあります。これらは異なる肺炎球菌の型に対応しており、対象者や健康状態に応じて選択されます。65歳以上の方々には、これらのワクチンが定期接種または任意接種として提供されています。

接種対象者と費用

2021年度の肺炎球菌ワクチンの定期接種対象者は、特定の年齢層や、特定の疾患を持つ人々に限られます。定期接種の場合、自治体から補助が提供され、接種費用が全額または一部補助されます。札幌市では2024年度において、65歳(昭和33年4月2日〜昭和34年4月1日)の方が医療補助の対象となっています。それ以外の方は任意接種となり、費用は自己負担ですが、肺炎の治療費用や入院費用と比較結果的にコストパフォーマンスが優れておりますのでお薦めさせていただいております。

ワクチンの副作用

肺炎球菌ワクチンの副作用には、注射部位の反応や倦怠感、発熱などが含まれますが、これらは通常数日以内に解消します。非常に稀ですが、アナフィラキシーといった重篤な反応の可能性もあるため、接種後はしばらくの間、体調を観察することが重要です。

まとめ

肺炎球菌ワクチンは、肺炎のリスクを著しく減少させる効果的な方法です。高齢者や糖尿病といった基礎疾患を持つ方々にとって、このワクチンは特に重要で、肺炎による入院や死亡のリスクを大幅に下げることができます。肺炎は治療が可能な疾患ですが、予防に勝る治療はありません。特に、肺炎球菌による肺炎は重症化しやすく、時には生命を脅かすこともあるためワクチンによる予防が重要です。

肺炎球菌ワクチンは、高齢者だけでなく、持病を持つ人々や、免疫力が低下している人々にも推奨されています。また、小児への定期接種が開始されて以来、成人における肺炎の発生が減少していることから、ワクチンが群衆免疫の形成に貢献していることが示唆されています。

ワクチン接種は、個人だけでなく、社会全体の健康を守る上で非常に重要です。肺炎球菌ワクチンについての詳しい情報や、ご自身が接種対象であるかどうか、また接種に関する費用やスケジュールについては、地域の保健所やかかりつけの医療機関にご相談ください。肺炎は予防可能な疾患です。自身と大切な人の健康のために、肺炎球菌ワクチンについて考え、適切な予防措置を講じましょう。

最後に、肺炎球菌ワクチンの接種は、自己の健康はもちろん、家族や周りの人々を守る行為でもあります。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、特に重症化のリスクが高いため、予防接種の重要性を改めてご認識ください。当クリニックでは、肺炎球菌ワクチンに関するご相談をお受けしていますので、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。あなたとあなたの大切な人の健康を守るために、今、行動を起こしましょう。

今回はこの辺で、また次のブログでお会いしましょう

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック

院長 小野渉