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糖尿病でも安心な甘味料「オリゴ糖」の効果とは?血糖値を上げない種類を医師が解説

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。みなさんはオリゴ糖をご存知でしょうか。オリゴ糖は「糖」という名前から、糖尿病患者にとっては血糖値上昇が心配される甘味料かもしれません。しかし、実は種類によっては血糖値にほとんど影響を与えず、腸内環境を整えるなど健康面で多くのメリットがあります。特に難消化性オリゴ糖は小腸で吸収されずに大腸へ届き、血糖値やインスリン分泌をほとんど変動させません。さらに砂糖の半分程度のカロリーで、糖質制限やカロリー制限をしている方にも適しています。今回はそんなオリゴ糖について糖尿病内科医の目線から解説しようと思います。楽天市場】cotta オリゴ糖入り粉糖 1kg 5袋セット 製菓用 業務用 製菓材料 砂糖 パン材料 : World NEXT


血糖値が上がりにくい理由と腸内環境改善効果

難消化性オリゴ糖は、消化酵素では分解されずそのまま大腸まで届くため、食後血糖値の急上昇を防ぎます。大腸ではビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸を産生。これにより腸内pHが下がり、悪玉菌の増殖抑制や腸管バリア機能の向上が期待できます。近年の研究では、腸内環境が改善されるとインスリン感受性が高まり、糖尿病肥満の予防に寄与する可能性も示されています。


甘味料の血糖値・カロリー比較

甘味料 血糖値上昇 カロリー(kcal/g) 腸内環境改善 主な特徴
砂糖 高い 約4 なし 強い甘味、吸収が早い
はちみつ 高い 約3 微弱 ビタミン・ミネラル含有
人工甘味料 なし 0〜0.2 なし カロリーゼロ、化学合成
難消化性オリゴ糖 低い 約2 あり 穏やかな甘味、善玉菌のエサ

糖尿病患者がオリゴ糖を選ぶときの注意点

市販の「オリゴ糖入り」製品の多くは、実際にはショ糖や水あめなど他の糖質を含んでおり、血糖値上昇の原因になります。純度の高い難消化性オリゴ糖(フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖など)を選びましょう。また、オリゴ糖は砂糖より甘味が弱いため使いすぎに注意が必要です。目安は1日2〜10gで、一度に大量摂取すると下痢やお腹の張りを引き起こすことがあります。


オリゴ糖の種類と特徴

種類 主な原料 特徴 血糖値影響 推奨用途
フラクトオリゴ糖 てんさい、きくいも 安定性高く料理にも使用可 低い コーヒー、紅茶、煮物の仕上げ
ガラクトオリゴ糖 乳糖 乳児用ミルクにも使用 低い ヨーグルト、牛乳
大豆オリゴ糖 大豆 大豆の風味あり 低い 味噌汁、スープ
イソマルトオリゴ糖 でんぷん 腸内環境改善効果高い 低い 飲料、ゼリー

効果的な取り入れ方

砂糖の代わりにコーヒーや紅茶に加えたり、ヨーグルトに混ぜるのが手軽です。特に乳酸菌を含む食品と組み合わせると、善玉菌の増殖効果が高まります。また、玉ねぎ・バナナ・ごぼう・大豆製品など自然食品からもオリゴ糖を摂取可能です。料理に加える場合は、長時間加熱や酸との同時加熱で分解される種類もあるため、調理の最後に加えるのが望ましいでしょう。


まとめ:オリゴ糖は糖尿病食の味方になり得る

難消化性オリゴ糖は、血糖値上昇を抑えつつ腸内環境を整えるという二重のメリットを持つ甘味料です。ただし、製品の成分表示を確認し、純度の高いものを適量取り入れることが重要です。砂糖を完全に排除する必要はありませんが、日常の甘味料をオリゴ糖に置き換えることで、糖尿病予防や血糖コントロールのサポートが期待できます。甘さを楽しみながら健康を守る選択肢として、オリゴ糖を上手に活用してみてはいかがでしょうか。

当院では管理栄養士による栄養指導糖尿病外来を行っております。ぜひこちらからご予約ください。

Q1. 糖尿病の薬を飲んでいますが、併用しても大丈夫ですか?

A. 基本的には問題ありません。むしろ、難消化性オリゴ糖はインスリン感受性を高める可能性も報告されており、良いサポート役になります。ただし、低血糖時の補食(血糖値を急いで上げる必要がある時)には使えませんので、その点はご注意ください。

Q2. 「純度が高いもの」はどうやって見分ければいいですか?

A. パッケージ裏の「原材料名」をチェックしましょう! 原材料は含まれている量が多い順に記載されています。一番最初に「フラクトオリゴ糖」などの名称が書かれているものを選んでください。「液糖」「還元水あめ」「砂糖」が先に書かれているものは、血糖値に影響しやすいので避けるのが無難です。

Q3. お腹がゆるくなりやすいのですが、体質でしょうか?

A. オリゴ糖の特性上、一度にたくさん摂ると腸が活発になりすぎて、下痢やお腹の張りを感じることがあります。これは体質というより、腸内細菌が元気に反応している証拠でもあります。まずは**「1日小さじ1杯(約5g)」程度から始め、数日かけてゆっくり量を調整**してみてください。

Q4. 料理で加熱しても効果は変わりませんか?

A. 種類によりますが、代表的なフラクトオリゴ糖などは比較的熱に強いです。ただし、酸性の強いもの(お酢やレモンなど)と一緒に長時間グツグツ煮込むと、分解されて普通の糖(血糖値を上げる糖)に変わってしまうことがあります。成分を活かすなら、仕上げに加えたり、そのまま飲み物に入れるのがベストです。

Q5. どのくらいの期間で効果が出ますか?

A. 腸内環境の変化には個人差がありますが、まずは2週間を目安に続けてみてください。便通のリズムが整ってきたり、食後の体のだるさが軽減したりと、小さな変化を感じられるはずです。

最後にオリゴ糖を使った糖尿病患者にも嬉しい、血糖値に配慮したヘルシースイーツレシピを紹介します。どれも難消化性オリゴ糖(フラクトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖)を使用し、砂糖を使わないレシピです。


1. オリゴ糖入りヨーグルトベリーパフェ

ポイント:乳酸菌+オリゴ糖で腸活&血糖値コントロール

  • 材料(2人分)

    • 無糖ヨーグルト…200g

    • 冷凍ベリー(ブルーベリー・ラズベリー)…100g

    • 難消化性オリゴ糖シロップ…大さじ2

    • ナッツ(無塩)…10g

  • 作り方

    1. ヨーグルトにオリゴ糖を混ぜる。

    2. グラスにヨーグルト、ベリー、刻んだナッツを層になるように重ねる。

    3. 最後にオリゴ糖を少し垂らして完成。


2. オリゴ糖ときなこの豆乳プリン

ポイント:低GI&植物性たんぱく質たっぷり

  • 材料(4個分)

    • 無調整豆乳…400ml

    • 粉ゼラチン…5g(冷水50mlでふやかす)

    • 難消化性オリゴ糖シロップ…大さじ3

    • きなこ…適量

  • 作り方

    1. 鍋に豆乳を温め、オリゴ糖を加える。

    2. 火を止めてゼラチンを溶かし、型に流し入れる。

    3. 冷蔵庫で2時間冷やし固め、きなこをふりかける。


3. オリゴ糖入りバナナオートミールクッキー

ポイント:食物繊維+自然な甘みで満足感◎

  • 材料(約10枚分)

    • オートミール…100g

    • バナナ(完熟)…1本

    • 難消化性オリゴ糖シロップ…大さじ2

    • シナモン…少々

  • 作り方

    1. バナナをつぶし、オートミールとオリゴ糖を混ぜる。

    2. 生地をスプーンですくって天板に落とし、平らにする。

    3. 180℃のオーブンで15分焼く。


4. オリゴ糖の抹茶豆腐ムース

ポイント:低カロリー&和風デザートで満足感

  • 材料(4人分)

    • 絹ごし豆腐…300g

    • 無糖抹茶パウダー…小さじ2

    • 難消化性オリゴ糖シロップ…大さじ3

    • 粉ゼラチン…5g(冷水50mlでふやかす)

  • 作り方

    1. 豆腐・抹茶・オリゴ糖をミキサーで滑らかにする。

    2. ゼラチンを溶かして加え、混ぜ合わせる。

    3. 器に流し入れ、冷蔵庫で冷やす。


5. オリゴ糖入りチアシードココナッツプリン

ポイント:低糖質+オメガ3脂肪酸で健康サポート

  • 材料(2人分)

    • 無糖ココナッツミルク…200ml

    • チアシード…大さじ3

    • 難消化性オリゴ糖シロップ…大さじ2

    • トッピング用フルーツ(キウイ、ベリーなど)…適量

  • 作り方

    1. ココナッツミルクとオリゴ糖を混ぜ、チアシードを加える。

    2. 冷蔵庫で4時間以上置き、とろみを出す。

    3. 器に盛り、フルーツをトッピング。

 

いかがだったでしょうか。今回はこの辺で。

また次のブログでお会いしましょう

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック

院長 小野渉

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