札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。皆様も年の瀬でクリスマス、忘年会や新年会といったイベントが盛りだくさんですよね。年末年始は忘年会や新年会など、飲み会の機会が増える季節です。糖尿病の方にとって、こうした場は血糖管理が崩れやすい状況となりがちです。しかし、適切なポイントを押さえれば、飲み会を楽しみながら健康を維持することが可能です。まず重要なのは、自身の状態を理解し、無理なく参加することです。主治医と相談の上で参加を決めることが基本となります。血糖コントロールを意識しながら楽しい時間を過ごすためには、飲酒の適量を守り、食事の内容にも注意を払う必要があります。
糖尿病の方が飲み会に参加する際の最大のポイントは、自制心を保つことです。特に連日の参加は避けるべきであり、可能であれば飲み会を早めに切り上げることを心掛けましょう。飲み会での飲酒が血糖値に与える影響を理解することも重要です。アルコールそのものはカロリーが高く、糖質ゼロのお酒であっても適量を超えるとエネルギー過多につながります。また、空腹状態で飲むことは低血糖のリスクを高めるため、必ず何かを食べてから参加するようにしましょう。
飲み会の定番メニューの中には注意すべきものが多くあります。例えば、枝豆はタンパク質が豊富ですが、食べ過ぎるとカロリーオーバーになりやすいため、片手に収まる量を目安にしましょう。シーザーサラダは一見ヘルシーですが、ドレッシングやトッピングに高カロリーな食材が使われているため、少量を選ぶことが大切です。また、揚げ物は油分が多く、血糖値に影響を与えやすいので1種類を1個までに控えるのが理想です。
さらに、刺身や焼き鳥は比較的安全な選択肢ですが、それでも注意が必要です。刺身は脂肪分の多いサーモンやトロよりも、マグロ赤身やタイを選ぶと良いでしょう。ワサビやシソを活用すると、醤油の量を減らしながら風味を楽しむことができます。焼き鳥は塩味を選び、ささみや砂肝など低カロリーの部位を選ぶことをお勧めします。一方で、皮やつくねは高カロリーなので避けるのが無難です。鍋料理も同様に、野菜をメインに摂り、スープは残すなど工夫が必要です。
飲み会後の「締め」は避けるのが賢明です。ラーメンやお茶漬けなどの炭水化物中心の料理は、血糖値を急上昇させる原因になります。どうしても何か食べたい場合は、ノンアルコールドリンクや軽めのスープを選ぶと良いでしょう。また、飲み会中は適宜水を摂取し、アルコールの利尿作用による脱水を防ぐことも忘れないでください。
翌日は体をリセットすることが大切です。飲み会で多く摂取したカロリーや塩分を調整するため、軽めの食事を心掛けましょう。野菜やタンパク質を中心としたメニューが理想的です。また、軽い運動を取り入れることで、血糖値の安定とカロリー消費を促進することができます。飲み会が続く時期には、スケジュールを調整し、参加の頻度を減らす工夫も必要です。
飲み会は、友人や家族と楽しい時間を共有する大切な場ですが、糖尿病の方にとっては注意が必要な場でもあります。飲み会を無理なく楽しむためには、事前の準備と自己管理が鍵となります。これらのポイントを押さえ、健康的な生活を維持しながら楽しいひとときを過ごしてください。
最後に二日酔いに効果的なヘルシーな料理をご紹介します。
さっぱり梅おろしサラダ
材料(2人分)
- 大根:1/4本(すりおろし)
- 梅干し(低塩タイプ):1個(種を取って細かく刻む)
- きゅうり:1本(薄切り)
- しそ:数枚(細切り)
- ポン酢(低塩):大さじ1
作り方
- 大根をすりおろし、梅干しを混ぜる。
- きゅうりを薄切りにして、大根おろしと梅干しを混ぜる。
- ポン酢をかけて、しそをトッピング。
ポイントは 梅干しが肝機能を助け、大根おろしが消化を促進します。
当院では糖尿病の方向けに栄養指導や肥満外来も実施しております。札幌在住で気になる方は是非ご来院ください。
今回はこの辺で、また次のブログでお会いしましょう。
札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック
院長 小野渉