札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。今回は2024年5月に日本で発売となった。Dexcom G7についてまとめてみました。アボット社のフリースタイルリブレ2に続いての販売です。今回は主にDexcomG7と先代のDexcomG6の違いに焦点を当ててみようと思います。今回のブログを読んで新発売のDexcomG7についての理解を深めてくれれば幸いです。
はじめに
糖尿病管理のための連続血糖モニタリング(CGM)システムは、ここ数年で大きな進歩を遂げました。Dexcomの最新モデルであるG7は、その最先端を行く製品の一つであり、G6モデルの技術的な基礎の上に、いくつかの革新的な改善を加えています。このブログ記事では、Dexcom G7とG6を比較し、G7がどのように糖尿病技術を次のレベルへと引き上げているのかを探ります。
Dexcom CGMの進化
Dexcomは、2015年にスマートデバイスで直接血糖データを確認できる初のCGMシステムであるG5 Mobileを発売しました。続いて、G6ではサイズを小さくし、使用しやすく、装着感を向上させました。Dexcom G7は、これらのイノベーションをさらに推し進め、最も正確なCGMシステムを提供し、使用者に優れた体験を提供します。
Dexcom G7とG6の違いについて
まず、デザインとサイズにおいて、Dexcom G7は前モデルのG6よりも60%小型化されています。これにより、装着感が向上し、目立ちにくくなっています。さらに、G7ではセンサーとトランスミッターが一体化されており、取り付けが簡単です。一方で、G6ではセンサーとトランスミッターが別々で、装着時に少し手間がかかります。サイズの違いは、日常生活での装着の快適さに大きく影響します。
センサーの寿命については、Dexcom G7とG6の両方が最大10日間使用可能です。ただし、G7のセンサーはより正確で安定したデータを提供することが特徴です。これは、改良されたアルゴリズムと技術の進歩によるもので、長期間にわたって一貫したパフォーマンスを発揮します。
キャリブレーションと精度に関して、Dexcom G7は初期キャリブレーションが不要で、セットアップが非常に簡単です。また、G7は改良されたアルゴリズムにより、より高い精度の血糖値データを提供します。これに対して、G6もキャリブレーション不要ですが、G7ほどの精度向上は見られません。G7の高い精度は、日々の血糖値管理をより信頼できるものにしています。
アラート機能については、Dexcom G7ではアラートの設定がより柔軟になり、個々のニーズに合わせて調整が可能です。特に低血糖の早期警告アラートが改良され、より早く異常を検知することができます。G6もカスタマイズ可能なアラート機能を備えていますが、G7のような細かい調整はできません。アラート機能の進化により、血糖値の異常を迅速に把握することが可能となり、緊急時の対応が迅速になります。またG7ではマナーモードも搭載されています。
最後に、モバイルアプリについて、Dexcom G7用に新しいモバイルアプリが開発され、ユーザーインターフェースが改良されています。これにより、リアルタイムでのデータ共有が容易になり、使いやすさが向上しています。G6用のアプリも使いやすいですが、G7用アプリの方が直感的で使いやすいです。アプリの進化により、データ管理が一層効率的になり、患者の日常管理をサポートします。
まとめ
Dexcom G7は、糖尿病管理をより簡単でアクセスしやすくするための最先端技術を提供します。G6からの進化を通じて、DexcomはCGMの利便性、快適さ、そして効率性をさらに高めました。G7は、糖尿病患者が日々の血糖管理をより効果的に行うための強力なツールとなりそうです。個人的にはDexcomはApple Watchとの親和性が非常に高いのでApple Watchを使用している方に積極的にお勧めしています。
今回はこの辺で。また次のブログでお会いしましょう。
札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック。