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FreeStyleリブレ2、新しい形の血糖測定機について

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。今回は最近発売されたリブレ2についてまとめてみました。リブレ2はCGM(正しくはiCGMと言います)の一つで、24時間の持続的な血糖測定を可能にします。今回はリブレ2での変更点、主にBlue Tooth機能の追加、血糖アラームの追加、血糖の測定精度についてまとめてみようと思います。一緒にこのブログを読んでリブレ2に対する理解を深めていきましょう。

糖尿病管理は、日々の生活において重要な役割を果たします。特に1型糖尿病やインスリンを使用している2型糖尿病の患者様にとっては、血糖値の継続的な監視が必須となります。最近の技術進歩により、糖尿病管理の方法は大きく変化しています。2023年12月販売されたFreeStyleリブレ2は、この分野における大きな一歩となりました

FreeStyleリブレ2の進化

リアルタイム測定への移行

FreeStyleリブレ2の最大の特徴は、1分毎のリアルタイム測定が可能になったことです。これにより、患者様はスキャンの必要なく、常に最新の血糖値をスマートフォンで確認することができます。スポーツや運転など、日常生活の様々な場面で細かい血糖値の変動を追跡できるため、より安全で効率的な血糖管理が実現します。1分毎にリアルタイムでグルコース値を測定します(スキャン不要)。 Bluetoothが無効な場合などデータが途切れた際は、スキャンすることで過去8時間分のデータを補完します。 家族や介助者も「リブレLinkUp」を通して1分毎に測定された患者さんのグルコース値をリアルタイムに確認することができます。

アラート機能の新搭載

リブレ2では、低血糖値や高血糖値のアラート機能が新たに搭載されました。これにより、患者様は血糖値が設定した範囲を超えるとすぐに通知を受け取ることができます。また、アラートの種類や音量はカスタマイズ可能であり、個々のニーズに合わせて設定できるため、よりパーソナライズされた糖尿病管理が可能になります。低グルコース値アラート 60~100mg/dLの範囲で設定が可能です。 高グルコース値アラート 120~400mg/dLの範囲で設定が可能です。 受信圏外アラート センサーがアプリと20分間リアルタイムに通信していない場合に通知します。 カスタマイズ設定が可能(センサー交換後のアラートの再設定は不要です。) タップすることで、アラートのオン/オフを変更できます(デフォルトではオフになっています。) 「低グルコース値アラート」「高グルコース値アラート」の値をカスタマイズできます。 アラート音を調整することができます。

従来のリブレとの違い

従来のリブレ(リブレ1)と比較して、リブレ2はリアルタイム測定とアラート機能を備え、血糖管理の質を一層向上させます。また、リブレ1と比較して精度も向上しており、リブレ2のMARD(平均絶対相対誤差)は9.0%と報告されています。

選択のポイント

リブレ2は、1分毎に血糖値を確認したい方や、スマホでリアルタイム測定を行いたい方にお勧めです。一方で、常時測定されることを好まない方や、より高い精度を求める方は、他の選択肢を検討するかもしれません。重要なのは、各自のライフスタイルやニーズに合った糖尿病管理機器を選ぶことです。

まとめ

FreeStyleリブレ2の登場は、1型糖尿病やインスリンを使用している2型糖尿病患者様の生活に大きな変化をもたらすことでしょう。リアルタイム測定とアラート機能により、より安全で効果的な血糖管理が可能になります。しかし、どのデバイスが最適かは、個人のニーズや生活習慣に大きく依存します。あなたにとって最適な糖尿病管理ツールを選ぶことが、健康的な生活を送るための第一歩としてはいかがでしょうか。

今回はこの辺で。

また次のブログでお会いしましょう。

札幌駅近く、大通り駅近くの小野百合内科クリニック 院長 小野渉。

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