札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。秋が深まり、季節性インフルエンザの流行が懸念される時期が近づいてきました。今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、インフルエンザワクチンの需要が例年よりも高まると予測されています。そのため、インフルエンザワクチンの接種をより必要とする方々に優先的に提供するため、ご理解とご協力をお願いいたします。
接種の優先順位について
- 定期接種対象者(65歳以上の方など)へのお願い
65歳以上の方や、基礎疾患をお持ちの方は、インフルエンザが重症化しやすいため、早期の接種が推奨されます。このため、札幌市では10月1日(木)から定期接種を開始します。これらの対象者の方々は、できるだけこの期間内に接種を済ませてください。
- 一般の方へのお願い
特に医療従事者、基礎疾患を持つ方、妊婦、乳幼児(生後6ヶ月以上)~小学校低学年(2年生)の方々には、優先的に接種していただくようお願いします。これらの方々は、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高いため、接種をお勧めします。
インフルエンザと風邪の違い
多くの方がインフルエンザと普通の風邪を混同しがちですが、これらは異なる病気です。風邪は様々なウイルスによって引き起こされ、喉の痛みや鼻汁、軽い咳などの症状が中心で、全身症状が強く出ることは少なく、発熱もあまり高くなりません。一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされ、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの全身症状が急速に現れるのが特徴です。特にお子様では、まれに急性脳症を引き起こすこともあり、注意が必要です。
インフルエンザワクチンの効果と重要性
インフルエンザワクチンは、感染そのものを完全に防ぐことはできませんが、発症を抑えたり、発症しても重症化を防ぐ効果があります。特に、高齢者や基礎疾患を持つ方に対しては、インフルエンザによる重篤な合併症を予防する効果が期待されます。
また、今年はインフルエンザワクチンの供給量が例年に比べて多く確保されていますが、接種希望者が増えることが予想されるため、より効果的なワクチン供給を行うために、接種時期の調整にご協力をお願いいたします。
予防の基本
ワクチン接種に加え、インフルエンザの予防には以下のポイントも大切です。
- 外出後の手洗いの徹底
石鹸と流水での手洗いは、手についたウイルスを取り除くのに非常に効果的です。 - 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。室内の湿度を50~60%に保つことを心がけましょう。 - 十分な休養とバランスのとれた食事
規則正しい生活を送り、体力をつけておくことも重要です。 - 人混みや繁華街を避ける
特にインフルエンザが流行している時期は、不要不急の外出を避けましょう。
最後に
今年の冬は、新型コロナウイルス感染症との同時流行が懸念されています。インフルエンザに感染しないためには、予防接種のほか、日常生活での対策も重要です。皆様のご理解とご協力をいただき、より多くの方が安心して冬を過ごせるよう、ご協力をお願いいたします。
当院では成人の方向けにインフルエンザワクチン接種を行っております。インフルエンザワクチン接種に関する詳細や予約方法については、当院に電話でお問い合わせください。また接種だけでしたら特に予約も必要ありませんので受診よろしくお願いします。
今回はこの辺で。また次のブログでお会いしましょう
札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック
院長 小野渉