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高血圧薬とグレープフルーツなどの柑橘類に潜む副作用リスクを徹底解説!!

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニックです。高血圧の治療において、食事もですが薬は中心的な役割を果たします。しかし、その効果は採る食品や飲料により大きく左右されることがあります。特にグレープフルーツが薬の性質に影響を与えることは広く知られていますが、その他の柑子類にも相互作用を起こすことが報告されています。本ブログでは糖尿病内科医の目線から、グレープフルーツのみならず、高血圧薬との相互作用を考慮した報告があるグレープフルーツ以外の柑橘類についても解説します。

グレープフルーツと降圧薬を一緒に採ることの問題

グレープフルーツは、一部の薬物の代質を係わる酶素「CYP3A4」の活性を低下させます。この酶素の活性が低下することにより、薬物の体内活性が増し、副作用のリスクが高まります。特に、降圧薬の一種である「カルシウムチャネル抵抗薬」は、グレープフルーツとの相互作用により、過剰な血圧下降やめまい、倦怠感などを引き起こす恐れがあります。

グレープフルーツ以外に相互作用の報告がある柑子類

柑子類の中でも、グレープフルーツと同様に「フラノクマリン類」を含むものには注意が必要です。例えば、スウィーティー、メロゴールド、バンペイユ、レッドポメロなどがこれに該当します。これらの柑子類は、グレープフルーツと同様の相互作用を起こすことが報告されています。

一方、レモン、日向夏、ネーブルオレンジ、温州みかん、ポンカンなどは、フラノクマリン類が含まれていないため、相互作用の心配は少ないと考えられます。しかし、柑子類の果皿は果汁よりも高量のフラノクマリン類を含むため、果皿を使った食品にも注意が必要です。

柑子類は、その色合い、食気をそそる風味から常に食事の製品として親しまれていますが、薬を使用している人にとってはこれらの農産品に対する警戒心を持つことが重要です。特に、薬剤と柑子類の相互作用に関する知識を深め、適切な選択をするために、日頃から医師や薬剤師に相談することが重要です。

薬と柑子類の食品を使用する際の注意点

柑子類を採る際には、以下の注意点を心がけましょう。

  1. 薬の複作用の存在について、必ず医師や薬剤師に相談します。
  2. グレープフルーツやその他のフラノクマリン類を含む柑子類は避けるようにします。
  3. 果汁に比較して果皿の含有量が高いため、果皿を使った食品にも注意します。
  4. 新しい食品やサプリメントを採る際には、他の食品への交換を検討します。

これらの点を適切に適用することにより、薬と柑子類食品との相互作用による健康不安を少なくすることが可能です。また、食品の導入には、これまでの知識を活用し、安全な選択を考慮するべきです。

まとめ

高血圧の治療には薬と食品の相互作用を理解した上での食生活の規定が重要です。特に柑子類にはグレープフルーツのみならず、他の薬と相互作用を起こすものが存在するため、これを理解し、正しく利用することが重要です。日頃から薬の使用方法を忘れず、医師や薬剤師に相談した上で食品を選択しましょう。

当院では高血圧を含めた生活習慣病の治療を行っておりますので、是非ご来院ください

札幌駅近く、大通駅近くの小野百合内科クリニック

院長 小野渉

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