糖尿病・甲状腺疾患など当院に関するよくある質問
Consultation FAQ
受診に関してよくある質問
はい、当院では紹介状が無くても診察を受けていただけます。ただし、紹介状をお持ちいただくと診察がスムーズになる場合がありますので、可能であればお持ちください。紹介状が無い場合でも、お薬手帳などをお持ちいただくと治療がスムーズに進みます。
初めての方もWebまたはお電話でご予約が可能です。また、Webで新患予約ができない場合でも、お電話で予約を承れることがありますのでお気軽にご連絡ください。
当院では、糖尿病などで免疫機能が低下している患者様が多く通院されているため、風邪などの感染症は診療対象外とさせていただいております。感染症については、お近くの内科クリニックにご相談ください。
採血を受ける際には、腕を出しやすい服装でお越しください。
当院では糖尿病に関連する検査(血糖値、HbA1c)を院内で実施しており、約15~20分で結果をお伝えできます。外注が必要な検査結果については、後日ご案内いたします。
予約のキャンセルは、Web予約のマイページから行えます。また、診療時間内にお電話でも承ります。
予約の確認や変更は、Web予約のマイページで可能です。また、診療時間内にお電話でも対応しております。
当院には提携駐車場がございません。近隣の有料コインパーキングをご利用ください。ただし、割引サービスなどはご用意しておりません。駐車台数に限りがありますので、公共交通機関のご利用をお勧めいたします。
インフルエンザなどの予防接種は行っていますか?
Diabetes FAQ
糖尿病に関するよくある質問
糖尿病とは、血液中の「血糖値」が慢性的に高くなる病気です。血糖値は、食事から得た糖分が血液中を流れる際の濃度を指しますが、これを調節するのが「インスリン」というホルモンです。糖尿病では、このインスリンの分泌が不足するか、うまく働かないため、血糖値が下がらなくなります。血糖値が高い状態が続くと、血管や神経が傷つき、動脈硬化や腎臓病、網膜症、神経障害などの合併症を引き起こす恐れがあります。糖尿病は1型(インスリンがほとんど分泌されない)と2型(生活習慣が関係する)に分かれ、多くは2型糖尿病です。適切な食事、運動、薬物療法で血糖値を管理することが大切です。
糖尿病の患者数は年々増加しており、世界的な健康問題となっています。世界保健機関(WHO)によると、2021年時点で世界の糖尿病患者数は約5億3,700万人に達し、2030年には約6億人を超えると予測されています。特に生活習慣の変化が影響しやすい2型糖尿病が大半を占めています。日本国内では、厚生労働省の調査(2019年)によると、「糖尿病が強く疑われる人」は約1,000万人、さらに「糖尿病予備群」も含めると2,000万人近くに及びます。食生活の乱れや運動不足、肥満が要因となるケースが多く、日々の健康管理と早期発見・治療が重要です。
はい、黄色人種は糖尿病になりやすい傾向があるとされています。これは遺伝的要因と環境要因が関係しています。黄色人種はインスリン分泌能力が低いため、過剰な糖分やカロリーを摂取すると血糖値が上がりやすく、糖尿病を発症しやすいのです。特に2型糖尿病は、生活習慣病と密接に関係しています。現代の食生活の欧米化や運動不足、肥満が加わることで、さらにリスクが高まります。日本人を含むアジア人は比較的BMIが低くても糖尿病になりやすいため、適切な体重管理や食生活の改善が重要です。早期発見・治療で合併症を防ぐことも可能ですので、定期的な健康診断を心がけましょう。
糖尿病を予防するには、生活習慣の改善が重要です。以下のポイントを参考にしてください。
これらを日常生活に取り入れることで、糖尿病のリスクを下げることができます。
- バランスの良い食事:野菜、果物、全粒穀物、魚を中心にした食事を心掛け、糖分や脂質の多い食品を控えましょう。また、規則正しく食事を摂ることで血糖値の急激な変動を防ぎます。
- 適度な運動:毎日30分程度のウォーキングやストレッチを取り入れることで、インスリンの働きを助けます。
- 体重管理:肥満は糖尿病のリスクを高めます。適正体重を維持することが予防に繋がります。
- ストレス管理:過度なストレスは血糖値に影響を与えます。リラクゼーションや趣味を楽しむ時間を大切に。
- 定期的な健康診断:血糖値やHbA1cを定期的に確認し、早期発見・対策を行いましょう。
これらを日常生活に取り入れることで、糖尿病のリスクを下げることができます。
糖尿病は、遺伝的な要因と生活習慣の両方が関係する病気です。親が糖尿病でも、必ずしもあなたが発症するわけではありません。ただし、遺伝的な要因に加え、食生活や運動不足、肥満などの生活習慣が発症リスクを高めます。予防のためには、バランスの取れた食事、適度な運動、適正体重の維持が重要です。また、定期的な健康診断を受け、血糖値やHbA1cをチェックすることで早期発見が可能です。不安なことがあれば、ぜひ医師に相談してください。あなたの健康を守る方法を一緒に考えましょう。
糖尿病患者にとって喫煙は非常にリスクが高い行為です。喫煙は血管を収縮させ、血流を悪化させるため、糖尿病の合併症である動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクを大幅に高めます。また、喫煙はインスリンの働きを悪くし、血糖値をコントロールしにくくすることもあります。さらに、糖尿病が原因で進行しやすい神経障害や腎障害、足の潰瘍などの症状も、喫煙により悪化する可能性があります。禁煙は健康を守る最も効果的な一歩です。医師や禁煙外来でのサポートを活用しながら、ぜひ禁煙に取り組みましょう。
糖尿病は主に1型、2型、妊娠糖尿病、その他特定の原因によるものの4つに分類されます。1型糖尿病は自己免疫の異常で膵臓のインスリン分泌がほぼなくなる病気で、主に若い年齢で発症します。2型糖尿病はインスリンの作用不足や分泌低下が原因で、遺伝的要因と生活習慣が大きく影響します。妊娠糖尿病は妊娠中に血糖値が高くなるもので、出産後改善することが多いですが注意が必要です。その他、遺伝子異常や薬剤の影響による糖尿病もあります。糖尿病の種類によって治療方針が異なるため、正確な診断が重要です。不安があれば医師に相談してください。
体重増加とのどの渇きが気になる場合、早めに病院で検査を受けることをおすすめします。のどの渇きは血糖値の異常やホルモンの変化が原因で起こることがあり、糖尿病やその他の内分泌系の疾患が疑われます。また、体重増加が急激であれば、甲状腺機能や代謝の異常が関与している可能性も考えられます。検査では血液や尿の分析を行い、症状の原因を特定します。早期発見は適切な治療や生活改善に直結するため、不安を抱え込まずに受診を検討してください。病院であなたに合った対応を一緒に考えましょう。
尿糖が出たからといって、必ずしも糖尿病とは限りませんが、注意が必要です。尿糖は血糖値が一定以上高くなると腎臓で再吸収しきれずに尿中に出るもので、通常は血糖値が基準値を超えた場合に見られます。肥満ではなくても、1型糖尿病やその他の糖代謝異常、腎性尿糖(腎臓の再吸収機能異常)などが原因で尿糖が出る場合もあります。糖尿病かどうかを判断するには、血液検査で空腹時血糖値やHbA1cの測定が必要です。不安を解消するためにも、早めに医師に相談し、詳しい検査を受けることをおすすめします。
糖尿病は目に様々な影響を及ぼす可能性があります。特に、糖尿病網膜症は代表的な合併症の一つで、網膜の血管が障害を受けることで視力低下や失明につながる恐れがあります。また、糖尿病は白内障(目の水晶体が濁る)や緑内障(眼圧が上がる病気)のリスクを高めることも知られています。血糖値が高い状態が続くと、目の細い血管にダメージが蓄積しやすいため、定期的な眼科検診が非常に重要です。早期発見と治療により、視力を守ることが可能ですので、症状がなくても眼科を受診する習慣を持ちましょう。
インスリン治療が一生続くかどうかは、糖尿病のタイプや病状によります。1型糖尿病では膵臓がインスリンを作れないため、基本的に一生インスリン治療が必要です。一方、2型糖尿病の場合、血糖値を一時的にしっかりコントロールするためにインスリンを使うことがありますが、生活習慣の改善や経口薬への切り替えが可能なケースもあります。ただし、膵臓の機能が低下している場合や病状が進行している場合は、インスリン治療を続けることが必要になることもあります。個々の状況に応じて治療方針は変わるので、主治医と相談しながら進めましょう。
インスリン自己注射を続けること自体による重大な体への弊害は通常ありません。インスリンは体内で自然に分泌されるホルモンであり、自己注射は不足しているインスリンを補うための重要な治療法です。適切な使用を続けることで血糖値が安定し、合併症を防ぐことが期待できます。
HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは、血液中のヘモグロビンと糖が結合したもので、過去1~2か月間の平均的な血糖値を反映する指標です。具体的には、赤血球の寿命(約120日)を利用して血糖の動向を捉えます。値が高いほど血糖値が高い期間が長かったことを示し、糖尿病の診断や治療効果の評価に用いられます。健康な人のHbA1cは通常4.6~6.0%程度ですが、糖尿病の診断基準は6.5%以上です。目標値は個人の病状や年齢によりますが、一般的には7.0%以下が推奨されます。定期的な検査でHbA1cを確認し、適切な治療や生活習慣の改善を行うことが重要です。
糖尿病を予防するには、生活習慣の改善が重要です。以下のポイントを参考にしてください。
1. バランスの良い食事: 野菜、果物、全粒穀物、魚を中心にした食事を心掛け、糖分や脂質の多い食品を控えましょう。また、規則正しく食事を摂ることで血糖値の急激な変動を防ぎます。(br)
2. 適度な運動: 毎日30分程度のウォーキングやストレッチを取り入れることで、インスリンの働きを助けます。(br)
3. 体重管理: 肥満は糖尿病のリスクを高めます。適正体重を維持することが予防に繋がります。(br)
4. ストレス管理: 過度なストレスは血糖値に影響を与えます。リラクゼーションや趣味を楽しむ時間を大切に。(br)
5. 定期的な健康診断: 血糖値やHbA1cを定期的に確認し、早期発見・対策を行いましょう。(br)
これらを日常生活に取り入れることで、糖尿病のリスクを下げることができます。
糖尿病は、遺伝的な要因と生活習慣の両方が関係する病気です。親が糖尿病でも、必ずしもあなたが発症するわけではありません。ただし、遺伝的な要因に加え、食生活や運動不足、肥満などの生活習慣が発症リスクを高めます。予防のためには、バランスの取れた食事、適度な運動、適正体重の維持が重要です。また、定期的な健康診断を受け、血糖値やHbA1cをチェックすることで早期発見が可能です。不安なことがあれば、ぜひ医師に相談してください。あなたの健康を守る方法を一緒に考えましょう。
ペットボトル症候群とは、大量の清涼飲料水を日常的に摂取することで、急激に血糖値が上昇し、糖尿病の急性合併症である糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こす状態を指します。特に若年層で発症することが多く、名前の由来は清涼飲料水がペットボトル入りであることからです。砂糖を多く含む飲料を大量に摂取することで、血糖値が異常に高くなり、喉の渇きや倦怠感、頻尿、場合によっては意識障害を伴うことがあります。早急な治療が必要な状態です。日常的に甘い飲み物を控え、水やお茶を選ぶことが予防につながります
Thyroid FAQ
甲状腺疾患に関するよくある質問
甲状腺機能低下症が高度になると、抜け毛が増えることがあります。甲状腺機能検査で原因を特定することをお勧めします。
甲状腺ホルモンが多い場合、イライラや疲れやすさを感じることがあります。頻脈や体重減少を伴う場合には検査をお勧めします。
しこりが首の前にある場合、甲状腺腫瘍の可能性が高いです。甲状腺以外の腫瘤については、頭頚部外科の領域となりますので、診察で適切な判断を受けてください。
甲状腺ホルモンが不足すると全身の新陳代謝が低下し、血中コレステロールが上昇して動脈硬化が進行するリスクがあります。適切な治療を行うことが重要です。
一過性の甲状腺機能低下症は、通常3ヶ月以内に治ることが多いです。しかし、半年以上続く場合は永続性と考えられ、生涯にわたり治療が必要になることがあります。
甲状腺疾患には、甲状腺ホルモンが低下する病気や過剰になる病気が含まれます。また、腫瘍(癌や嚢胞)も見られることがあります。
甲状腺は首の前側、のどぼとけのすぐ下に位置し、蝶が羽を広げたような形をしています。大きさは縦4cm、厚さ1cm、重さ約15gの小さな臓器です。正常な甲状腺は柔らかく、外から触ることはできませんが、腫れると手で触れたり見た目でわかることがあります。
橋本病やバセドウ病などの自己免疫疾患が原因で甲状腺が腫れることがあります。腫れ自体が重大な問題となることは少ないですが、腫瘍や癌による腫れでは声のかすれなどが生じる場合があります。見た目や症状に異常があれば、早めの受診をお勧めします。
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺が活発に働きすぎることで、血中の甲状腺ホルモンが過剰になる状態を指します。代表的な疾患としてバセドウ病(グレーブス病)が挙げられます。原因としては、健康な人には見られない甲状腺を刺激する抗体が血液中に存在することが挙げられます。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、全身の代謝が活発になり、動悸、体重減少、手の震えなどの症状が現れます。この状態を放置すると、心房細動による脳梗塞や心不全、骨粗鬆症による骨折、さらには突然死のリスクが高まることがあります。
バセドウ病の原因となる自己抗体により、外眼筋や眼窩脂肪に炎症が起きる場合があります。炎症による腫れや線維化が原因で体積が増加し、眼窩内の圧力が上昇します。その結果、眼球が前方に押し出され、「眼球突出」が起こります。この症状は、甲状腺ホルモンの高低に関係なく発生するため、バセドウ病がコントロールされていても眼球突出がひどい場合や、その逆のケースも見られます。
Others FAQ
その他よくある質問
ダイエットのコツは、無理なく継続できる方法を取り入れることです。極端な食事制限や急激な減量はリバウンドや体調不良の原因になります。まずは、バランスの良い食事を心がけ、主食(炭水化物)、主菜(タンパク質)、副菜(野菜)を適量に摂ることが大切です。特に、野菜や海藻、きのこ類を増やすと満腹感が得られやすくなります。
また、食事の時間や噛む回数にも気をつけましょう。ゆっくり食べることで、満腹中枢が刺激され、食べすぎを防げます。さらに、運動も欠かせません。ウォーキングや筋トレなど軽い運動を日常に取り入れ、基礎代謝を上げることで脂肪燃焼が効率的になります。
大切なのは、短期ではなく長期的な視点で「健康的な生活習慣」を築くことです。少しずつの改善を積み重ねましょう。
お酒を飲む際に気をつけるべきポイントは適量を守り、健康的に楽しむことです。アルコールの過剰摂取は肝臓への負担を増やし、脂肪肝や肝炎、生活習慣病のリスクを高めます。一般的な適量は、1日あたり純アルコール20g程度(ビール中瓶1本、ワイン2杯程度)とされています。
飲む時は、空腹を避けておつまみを一緒に摂りましょう。ただし、揚げ物や塩分の多いものは避け、枝豆や豆腐、刺身、野菜スティックなどヘルシーなおつまみを選ぶと良いです。また、アルコールは利尿作用があるため、水をこまめに飲むことで脱水や二日酔いを防げます。
最後に、休肝日を設け、肝臓をしっかり休ませることも大切です。適量とバランスを意識し、お酒を楽しみましょう。
清涼飲料水は手軽に水分補給ができますが、摂取には注意が必要です。多くの清涼飲料水には糖分が多く含まれており、飲みすぎると血糖値の急激な上昇やカロリー過多を招きます。特に「ジュース1本(500ml)」には約30〜50gの砂糖が含まれ、これは角砂糖10個以上に相当します。習慣的に摂取すると、肥満や糖尿病、虫歯のリスクが高まります。
また、スポーツドリンクも「健康的」と思われがちですが、糖分が含まれるため、日常的に飲むのは避けるべきです。水分補給には水やお茶が最適です。どうしても甘いものが飲みたい時は、無糖の炭酸水や果物を使った自家製ドリンクがおすすめです。
ラベルを確認し、糖分やカロリーを意識して選ぶことが健康維持のポイントです。
夏野菜は水分やビタミンが豊富で、体を冷やし、夏バテ防止に役立ちます。特にトマト、ナス、きゅうり、ピーマン、オクラなどがおすすめです。夏野菜は生で食べることが多いですが、火を通すことで甘みが引き立ち、消化もしやすくなります。
例えば、トマトやナスを使ったラタトゥイユは、オリーブオイルと一緒に調理することで、栄養吸収率がアップします。また、オクラやきゅうりは刻んで冷奴にのせたり、酢の物にするとさっぱりとした一品になります。さらに、ピーマンやゴーヤは炒め物やグリルにしても美味しく、苦味成分が夏の疲労回復を助けてくれます。
夏野菜を旬のうちにバランスよく取り入れて、夏の健康維持に役立てましょう。
鍋は野菜やきのこ、豆腐などをたっぷり使えるため、栄養バランスが良くヘルシーな料理です。しかし、食べすぎには注意が必要です。スープに塩分が多いと、むくみや高血圧の原因になります。また、具材によってはカロリーが高くなることもあります。例えば、脂身の多い肉やつみれ、餅、締めの雑炊や麺類などはカロリー過多になる可能性があります。
ヘルシーに楽しむには、野菜を多めにして、低脂肪の肉や魚介を選び、スープは薄味にすることが大切です。また、締めを控えめにし、食べる量を調整すれば、鍋は健康的な食事となります。
年末年始はごちそうやお酒の機会が増え、食べ過ぎ・飲み過ぎになりやすい時期です。まず、腹八分目を意識し、1回の食事量を控えめにしましょう。高カロリーな料理や揚げ物が多い場合は、野菜や海藻、きのこ類を積極的に取り入れ、食物繊維を補うことで血糖値の急上昇を防げます。また、おせち料理やお雑煮には塩分が多いものもあるため、塩分の摂り過ぎに注意が必要です。お酒を飲む際は水分をこまめに摂り、飲み過ぎないよう心がけましょう。さらに、運動不足になりがちなので、散歩やストレッチなど軽い運動を取り入れ、体調管理を意識することが大切です。バランス良く楽しむことで、健康的に年末年始を過ごせます。
くだものはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、健康維持に欠かせない食品です。特にビタミンCは免疫力を高め、皮膚や血管の健康を保ちます。カリウムは体内の余分な塩分を排出し、高血圧予防にも役立ちます。また、りんごやバナナ、キウイなどに含まれる食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善にも効果的です。ただし、くだものには果糖が含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。1日200g程度(みかんなら2個、りんごなら半分)を目安に取り入れましょう。旬のくだものは栄養価が高く、自然な甘みで満足感が得られるため、デザート代わりにもおすすめです。
冷凍野菜の利用は栄養面でも実用面でも良い選択です。冷凍野菜は収穫後すぐに急速冷凍されるため、ビタミンやミネラルなどの栄養素が新鮮な状態で保たれています。特に旬の時期に加工されたものは栄養価が高く、価格も手頃です。また、下処理が済んでいるため、調理時間を短縮でき、忙しい日常でも手軽に野菜を摂ることができます。ただし、塩分や添加物が含まれている製品もあるため、購入時には成分表示を確認しましょう。冷凍野菜をうまく活用し、スープや炒め物、煮物などに取り入れることで、栄養バランスの取れた食事を無理なく続けることができます。
野菜を1日350g以上摂ることは大切ですが、1回でまとめて摂取するのはあまりおすすめできません。野菜に含まれるビタミンやミネラルの中には水溶性で体内に長く留まらないものがあり、一度に大量に摂っても吸収されにくいからです。また、食物繊維を一度に摂りすぎると、消化不良や胃腸の負担になることもあります。理想的なのは、朝・昼・夜の3食に分けて野菜を取り入れることです。例えば、朝はサラダ、昼は野菜スープ、夜はおひたしや炒め物といった形で、彩り豊かな野菜を少しずつ摂るようにすると、栄養の吸収効率が上がり、健康維持に繋がります。
栄養成分表示で特に確認すべき項目は**エネルギー(カロリー)、たんぱく質、脂質、糖質、塩分(ナトリウム)**です。カロリーは過剰摂取を防ぐために重要で、1日の目標値に合わせて選びましょう。脂質や糖質は摂りすぎると肥満や生活習慣病のリスクが高まるため、低めのものを意識します。塩分は高血圧予防の観点から、1日6g未満が推奨されていますので「食塩相当量」をチェックしてください。さらに、食物繊維やビタミン、ミネラルが記載されていれば、それらが豊富な商品を選ぶと栄養バランスが向上します。成分表示を確認し、低カロリー・低塩分・低脂質かつ栄養豊富な食品を選ぶ習慣をつけることが健康維持のポイントです。
揚げ物は高カロリーで脂質が多く、過剰摂取は肥満や生活習慣病のリスクを高めるため、食べ過ぎは避けるべきですが、完全に避ける必要はありません。適量であれば満足感も得られ、栄養も摂取できます。重要なのは揚げ方や食べ方の工夫です。例えば、油の吸収が少ない天ぷらや、揚げ焼き・エアフライヤーを活用した調理法を選びましょう。また、揚げ物には野菜や汁物を組み合わせて、バランスを整えることが大切です。さらに、油はオリーブオイルやキャノーラ油など健康に配慮したものを選ぶと良いでしょう。揚げ物は適度に楽しみつつ、食生活全体のバランスを意識することが健康維持のポイントです。
食物繊維を摂るためには、野菜、果物、豆類、穀物、海藻、きのこなどが特におすすめです。例えば、野菜ではキャベツ、ブロッコリー、ごぼう、ほうれん草が豊富で、豆類では納豆や大豆、レンズ豆が手軽に摂れます。さらに、果物ではりんごやバナナ、キウイに水溶性食物繊維が多く含まれ、腸内環境の改善に役立ちます。穀物では玄米やオートミールが、海藻ではわかめや昆布、きのこ類ではしいたけやえのきが優れた供給源です。食物繊維は便秘予防や血糖値の上昇抑制、コレステロール低下にも効果があるため、毎日の食事にこれらの食品をバランスよく取り入れましょう。
サプリメントで栄養を補うことは一時的な対策として有効ですが、野菜の代わりにはなりません。野菜にはビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維や抗酸化物質、植物由来の成分(フィトケミカル)などが豊富に含まれています。これらは消化を助け、腸内環境を整えたり、生活習慣病を予防したりする重要な役割があります。一方、サプリメントは栄養素を単体で補うものが多く、野菜に含まれる複合的な効果は期待できません。健康維持には、できるだけ食事から自然の形で栄養を摂取することが大切です。サプリメントはあくまで補助的に使い、野菜を意識して取り入れるよう心がけましょう。
バランスの良い食事とは、主食・主菜・副菜を組み合わせて栄養素を偏りなく摂取する食事です。主食(ごはん、パン、麺類)はエネルギー源となる炭水化物、主菜(肉、魚、卵、大豆製品)は筋肉や臓器の材料となるたんぱく質を含みます。副菜(野菜、海藻、きのこ類)はビタミン、ミネラル、食物繊維を補い、体の調子を整えます。さらに、乳製品や果物も加えると栄養バランスが向上します。食事は一品に偏らず、多品目を意識することが重要です。例えば、「ごはん・焼き魚・野菜の味噌汁・おひたし」といった献立が理想的です。適量を守りながら、栄養素をバランスよく摂取することが健康維持の鍵です。
たんぱく質は体の筋肉や臓器、皮膚、ホルモンの材料となる重要な栄養素で、積極的に摂るべきです。特に、筋肉量の維持や代謝の向上には欠かせません。筋肉が減ると基礎代謝が低下し、太りやすくなるため、ダイエット中や運動時には適切な量のたんぱく質摂取が必要です。しかし、過剰摂取は腎臓に負担をかけることがあるため注意が必要です。1日の目安は体重1kgあたり1.0〜1.5g程度です。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など多様な食品から摂取し、バランスの取れた食事を心がけましょう。健康維持のためにも、日々の食事にたんぱく質を意識的に取り入れることが大切です。
体重が落ちにくい原因は「食べすぎ」だけとは限りません。適切な食事量でも、栄養バランスや食べ方、運動不足が影響することがあります。例えば、糖質や脂質が多い食事はカロリー過多になりやすく、血糖値の急上昇も脂肪蓄積を促します。また、食事時間が遅い、間食が多いといった生活習慣も要因になります。さらに、基礎代謝の低下やストレスによるホルモンバランスの崩れが体重減少を妨げることも。まずは食事の記録をつけて適量か確認し、バランスの良い食事と適度な運動を心がけることが大切です。
トクホ(特定保健用食品)と他の栄養食品の大きな違いは科学的根拠と表示の許可です。トクホは消費者庁による審査を受け、特定の健康効果が科学的に証明されている食品で、パッケージに「〇〇に効果がある」といった表示が認められています。一方、一般の栄養食品や機能性表示食品は、事業者の責任で効果を表示することはできますが、国の審査は必要ありません。つまり、トクホは国が健康効果を認めた信頼性の高い食品である点が特徴です。