甲状腺とバセドウ病・橋本病について

「なんとなくだるい」「最近、動悸がする」「喉のあたりが腫れている気がする」
こうした症状が続くと、不安になりますよね。

甲状腺は首の前にある小さな臓器ですが、体の代謝を調整する“甲状腺ホルモン”を分泌する、とても重要な役割を担っています。いわば、全身のエネルギーの使い方をコントロールしている司令塔のような存在です。

この甲状腺ホルモンが多すぎても少なすぎても、体にはさまざまな変化が現れます。では、実際にどのような症状が起こるのでしょうか。
甲状腺の病気は、血液検査と超音波検査で比較的スムーズに診断が可能です。

Self Check


まずはセルフチェック|こんな症状はありませんか?

次のような症状が複数当てはまる場合、甲状腺ホルモンの異常が隠れていることがあります。

甲状腺機能亢進症(例:バセドウ病)で多い症状

「更年期障害かな?」と思って受診された方が、実は甲状腺の異常だった、というケースも珍しくありません。
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  • 動悸がする、脈が速い
  • 汗をかきやすい、暑がりになった
  • 食欲はあるのに体重が減る
  • 手が震える
  • イライラしやすい
  • 目が出てきた感じがする
「更年期障害かな?」と思って受診された方が、実は甲状腺の異常だった、というケースも珍しくありません。

甲状腺機能低下症(例:橋本病)で多い症状

  • 疲れやすく、朝起きるのがつらい
  • 体重が増えやすい
  • むくみやすい
  • 寒がりになった
  • 便秘が続く
  • 気分の落ち込み
うつ病と診断されていた方が、検査で甲状腺機能低下症と分かることもあります。

「喉の違和感」がある方へ

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  • のどぼとけの下あたりが腫れている気がする
  • 飲み込むときに圧迫感がある
  • 首元が太くなった感じがする

このような症状は、甲状腺の腫れや結節(しこり)が原因のことがあります。
見た目では分からなくても、超音波検査で確認できる場合があります。

Thyroid Gland


甲状腺って、どこにあるの?

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甲状腺は、首の前側、ちょうどのどぼとけのすぐ下あたりにある臓器です。
大きさは縦4cmほど、重さは約15gと、とても小さなもの。蝶が羽を広げたような形で、気管を包むようにくっついています。

普段はとてもやわらかいため、外から触ってもほとんど分かりません。
ところが、甲状腺にトラブルが起こると、腫れてきて触って分かるようになったり、鏡を見ただけで「首元が太くなった?」と気づくこともあります。

「最近、首まわりが気になる」
そんな違和感が、受診のきっかけになる方も少なくありません。

甲状腺の働きについて

甲状腺は、食事に含まれるヨウ素を材料にして「甲状腺ホルモン」をつくり、血液の中に送り出しています。
このホルモンは、いわば体のエンジンを調整する役割。
  • 体温を保つ
  • 心臓の動きをコントロールする
  • エネルギーを作り出す
  • 成長や発達を支える
私たちが毎日を元気に過ごすために、欠かせない働きを担っています。

ただし、このホルモンは“ちょうどよい量”であることが大切です。
多すぎると体は常に全力疾走しているような状態になり、少なすぎるとエンジンがかからないような状態になります。

「疲れがとれない」「動悸がする」「体重が急に変わった」
こうした変化の背景に、甲状腺ホルモンのバランスの乱れが隠れていることがあります。

気になる症状があれば、決して我慢せず、一度確認してみることをおすすめします。
Thyroid

01

バセドウ病の症状

胸の動悸・体重減少・手指の震え・下痢・ほてり・多汗などが、典型的な症状。女性では月経不順もよくみられます。
外見では甲状腺の腫れが目立ち、重症化すると眼球が突出することも。男性には周期性四肢麻痺と呼ばれる症状も見られることがあります。

Thyroid

02

バセドウ病の治療

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バセドウ病の治療法としては、薬物療法・放射性ヨウ素内用療法・甲状腺摘出術の3つがあります。
薬物療法
多くの場合、薬物療法から治療がスタートになります。抗甲状腺薬で、甲状腺ホルモンの値を下げることを目指します。副作用の可能性や再発率の高さに留意しながら、治療を進めていくことになります。
放射性ヨウ素内用療法
抗甲状腺薬の効果が思わしくない場合に、検討する治療法のひとつです。安全で効果的ですが、甲状腺ホルモンが低下する可能性やバセドウ病眼症の悪化のリスクがあります。また、特定の医療機関でのみ実施が可能です。
甲状腺摘出術

確実な治療効果が得られますが、手術に伴うリスクや入院が必要です。
当クリニックではバセドウ病の薬物療法に対応しております。放射性ヨウ素内用療法や手術の必要性がある患者さまには、提携している専門病院へご紹介しています。

Chronic Thyroiditis


当院での甲状腺検査の流れ

「何をされるのか分からない」という不安をなくすため、実際の流れをご説明します。
Step

01

問診・触診

症状の経過、体重変化、動悸の有無、月経や妊娠の状況などを詳しく伺います。 首を軽く触れて、腫れやしこりの有無も確認します。
Step

02

血液検査

甲状腺機能を調べる基本項目は以下です。
  • TSH
  • FT3
  • FT4
必要に応じて、自己抗体(TRAb、TPO抗体など)も調べます。

多くの場合、結果は数日以内に判明します。
緊急性が高い場合は、より迅速な対応を行います。

Thyroiditis

02

橋本病での妊娠に関する注意点

甲状腺自己抗体が陽性の場合やTSH(甲状腺ホルモン)が2.5μU/ml以上の潜在性甲状腺機能低下症では、妊娠や流産などのリスクが高まる可能性があります。そのため、妊娠を希望される方はチラーヂンの内服によるリスクの軽減が必要です
当クリニックでは甲状腺疾患に対応した治療を行っています。場合によっては、専門の提携病院へのご紹介も可能です。お気軽にご相談ください。

検査費用の目安

保険診療(3割負担)の場合の目安です。
  • 初診料+血液検査:約3,000〜5,000円前後
※検査内容により前後します。

「思っていたより高くなかった」とおっしゃる方が多い印象です。
費用面が心配な方も、遠慮なくご相談ください。

Thyroid FAQ


甲状腺疾患に関するよくある質問