糖尿病のフットケア
糖尿病は、高血糖が続くことで血管や神経にダメージを与え、さまざまな合併症を引き起こします。中でも特に気をつけたいのが「糖尿病性足病変」です。糖尿病を治療している方は足の健康に特に気を付ける必要があり、以下は糖尿病のフットケアに関する重要なポイントをまとめました。
Diabetic Foot Care


糖尿病フットケア 9のポイント

日常で気をつけたいことから受診のタイミングまで、足の神経障害を予防するためのポイントを解説します。
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01

日常的なセルフチェック

糖尿病の治療中の方は、毎日、足を観察しましょう。小さな傷や変化を見逃さないことが重要です。
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02

足の清潔を保つ

入浴時など、体を洗うときは足も忘れずに洗いましょう。足の指の隙間までしっかり洗うことがポイント。足の清潔を保つことで感染症のリスクを減少させます。
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03

足にあった靴を選ぶ

糖尿病の方は、靴の選び方に注意しましょう。足に合っていない靴を履いて靴擦れができると、傷から感染して重症化することもあります。
足に合った靴を選び、履き慣れた靴を使用しましょう。特に、お仕事で革靴やパンプスを履く方は、つま先が広くてクッション性の高い中敷があるタイプを選ぶといいでしょう。

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04

爪のケア

「爪が伸びている」「巻き爪」などがあると、足病変のリスクにつながります。爪の先が皮膚に刺さらないよう、爪のケアをしっかり行いましょう。爪の隅や端を切りすぎないこともポイントです。
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05

適度な運動を

運動は足の血行を促し、神経や血管の健康をサポートします。ウォーキングや軽いエクササイズを継続的に行いましょう。地下鉄やバスで通勤している方はひと駅分歩くようにすると継続しやすくなります。
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06

血糖の管理

血糖値を安定させることが糖尿病性足病変の予防につながります。医師の指示に従い、食事や薬の管理を適切に行いましょう。
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07

禁煙

喫煙は血管を収縮させ、血行を悪化させます。糖尿病性足病変の予防のためにも、今日からぜひ禁煙を。
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定期的な医療チェック

セルフチェックと合わせて、定期的な医療チェックも必要です。足の感覚や血流、皮膚の状態に、少しでも異変を感じた場合は医師の診察を受けましょう。
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09

早期の異常に対する対応

小さな傷や異常を見つけた場合は、早めに医師にご相談を。早期の対応が重要で、感染症や悪化を防ぐことができます。
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フットケアについて、ご相談ください

足の健康を維持し、糖尿病性足病変のリスクを低減させるフットケア。具体的なケアの内容は患者さまお一人ひとりの状態によって異なるため、医師のアドバイスを受けた上で行いましょう。
また、当クリニックでは専門の看護師によるフットケアも実施しています。

フットケアの内容

・足の血流の検査
・爪の切り方/靴の選び方 アドバイス
・タコ/ウオノメ/かかとのひび割れなど、痛みへのケア
・爪が厚い/巻き爪に関するアドバイス&ケア

所要時間は30〜40分程度。ご希望の方は、お気軽に医師までご相談ください。